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パアプウロード 「これであとは店長だけか?柳田さん店長に電話してみて」 近藤は柳田に頼んだ。 (店長はいないのよ、もう…) それは松井だけが知っている秘密だった。 がそれを口に出すことは出来ない。 「主任、店長は電話に出なかったので留守電入れときました」 「ありがとう、でも宮ちゃん、モンゴル人の傘って何かしら?」 柳田の報告を頷き、近藤は冴えわたっている宮寺に聞いた。 「さぁ〜?でもたぶんその傘が大きなポイントになっていると思うのよ」 その時閉店してるはずの店の扉が開いた。 「あの〜、すいません、やってないんでしょうか?」 入ってきたのは柳田の友人のドラマー、麻生君だった。 彼はモンゴリアンチョップで世界を席巻したプロレスラー、キラーカーンを崇拝しており、カーンと同じ髪型にしてくれと言ってパアプウのスタッフを悩ませるのだ。 声のする方向にいっせいに振り返った6人の女性は一様に同じ言葉を吐いた。 「モンゴル人…、傘…」 そう麻生君はなぜかいつも傘を持ち歩いていた。 5分後、愛用の傘を取られ、寂しく自転車を漕ぐ麻生君の姿があった。 |