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パアプウロード それから2時間後、無事に3つ子を出産したという知らせが伝書鳩で届いた。 パーティ参加者はもう一度シャンパンを抜き、産まれてきた子供たちの幸せを願った。 そして小雪舞う井ノ頭公園へと向かった。 2時間前から降り始めた雪はそれぞれの足跡をくっきりと残すほどになっていた。 その純白の空間の中にそれぞれの体を投げだして行った。 降り積もった雪にはそれぞれの足跡が残されている。 するとどこからか声がした。 「みんな!振り返ってごらん!真っ白い雪の上に自分たちが歩いてきた道が見えるよ」 みんな一様に振り返った。 そして自分以外は誰の足跡も無い世界を見つめた。 しばらくぼんやりしてると堀内が言った。 「みなさ〜ん、そろそろパンが焼ける時間ですわ!」 「うわ〜腹減ったよ、もうぺこぺこ」 みんなそれまで口に出さずとも心に思ってた感情を吐き捨てるように言った。 そして歩いてきた足跡を滅茶苦茶にしてパーティ会場へと戻って行った。 思い出してくれ 僕らはいつだって、1人じゃなかったはずだ。 いつだって… この世に生まれてきた時に感じた幸せ。 それが僕らが最も初めに持った感情というものだろう。 おそらく全ての人間がそう感じ、 しかし全ての人間が忘れてしまった… そう、その感じ… 大空に向かって大の字に体を向けて、 頬に少しの風を感じてくれれば、 その遠のく現実の中に 過去から今に伝わる いくつもの愛が 僕らを守ってくれてることに気づくだろう。 いつでも傍にいてくれている… いつでも… おしまい |